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2026年6月15日
その暑さ、窓が原因かも?
年間2万円浮く、
最新断熱リノベ5つの真実

6月に入り、日中の気温が一気に上がる日も増えてきました。
エアコンをつけ始めたものの、「なかなか涼しくならない」「2階だけ異常に暑い」「電気代が心配」と感じている方も多いのではないでしょうか。
実はその悩み、エアコンの性能ではなく「窓」が原因かもしれません。
住宅の断熱というと冬の寒さ対策を思い浮かべる方が多いですが、近年の猛暑を考えると、夏の暑さ対策としても断熱性能の重要性が高まっています。
特に築15〜25年程度の住宅では、現在の住宅と比べて窓の性能が低いケースも少なくありません。そのため、せっかく冷房で冷やした空気が外へ逃げたり、外の熱気が室内へ入り込んだりしています。
また、今感じている夏の暑さは、冬の寒さや結露、ヒートショックのリスクともつながっています。
つまり窓の断熱リノベーションは、一年を通して住まいの快適性や健康、家計に大きな影響を与えるリフォームなのです。
現在は国による「先進的窓リノベ2026事業」などの補助制度も利用できるため、以前よりも取り組みやすい環境が整っています。
この記事では、窓を変えることで暮らしがどう変わるのか、住宅会社の実務的な視点も交えながら詳しく解説します。
目次
真実1|暑さも寒さも健康に直結する

断熱性能が低い住宅は、単に「暑い」「寒い」という不快感だけでは済まない場合があります。
近年は夏の猛暑が続いており、住宅内で発生する熱中症も社会問題になっています。特に高齢者は暑さを感じにくくなるため、室温が高くなっていても気付かないことがあります。
例えば2階の寝室が夜になっても暑いままの場合、睡眠の質が低下し、疲労が蓄積しやすくなります。冷房を強くすると電気代が気になり、我慢してしまう方も少なくありません。
一方で冬になると、暖房されたリビングと寒い脱衣室やトイレとの温度差が大きくなります。この急激な温度変化はヒートショックの原因になることがあります。
英国保健省の住宅に関する指針では、冬の室温が18℃未満になると健康リスクが高まるとされています。
つまり、窓の断熱性能を改善することは、光熱費対策だけではなく健康への投資とも言えるのです。
特にお子さまが独立し、これから夫婦二人の暮らしが中心になる50代前後の世帯では、「今後も安心して住み続けられる家づくり」という視点で考えることが大切です。
こんな症状がある場合は窓の性能を確認しましょう
・2階が夜まで暑い
・冷房が効きにくい
・冬は窓際が寒い
・結露が発生する
・脱衣室やトイレが寒い
真実2|家の熱の多くは窓から出入りしている

住まいの断熱というと壁や屋根をイメージする方も多いですが、実は最も熱の出入りが大きいのは窓です。
夏の冷房時には、外から室内へ入る熱の約73%が窓などの開口部から発生しています。
また冬の暖房時には、室内から逃げる熱の約58%が窓などの開口部から失われています。
つまり窓の性能が低い住宅は、穴の空いたバケツに水を入れ続けているような状態です。
例えば西日が強く当たるリビングでは、午後になると窓から大量の熱が侵入します。エアコンを稼働していても、外からの熱に負けてしまい、設定温度を下げ続けることになります。
逆に冬は暖房した熱が窓から逃げてしまい、いつまでも部屋が暖まりません。
住宅会社の現場でも、「エアコンを買い替える前に窓を改善した方が効果が高い」というケースは珍しくありません。
熱の出入りが大きい場所
・掃き出し窓
・南側の大きな窓
・西日が入る窓
・玄関ドア
・勝手口ドア
真実3|窓の性能差は5倍以上になることもある

窓の性能は、ガラスだけでなくサッシの材質によっても大きく変わります。
築15〜25年程度の住宅ではアルミサッシが使われていることも多くあります。
アルミは熱を伝えやすい素材のため、夏は熱くなりやすく、冬は冷たくなりやすい特徴があります。
一方で現在主流となっている樹脂窓は熱を伝えにくく、高い断熱性能を発揮します。
一般的なアルミ窓の熱貫流率が6.51程度なのに対し、高性能な樹脂窓では1.1以下になる製品もあります。
数字だけでは分かりにくいかもしれませんが、断熱性能は実質的に5倍以上の差が生まれることになります。
その結果、冷暖房効率の改善だけでなく、結露の抑制や窓際の不快感軽減にもつながります。
特に朝起きると結露で窓がびっしょりになっている住宅では、窓性能を改善することで掃除の手間やカビの発生リスクを減らせる可能性があります。
築年数による窓性能の目安
・築10年未満:複層ガラス採用が多い
・築15〜25年:アルミサッシ+複層ガラスが中心
・築25年以上:アルミサッシ+単板ガラスも多い
・築30年以上:断熱性能の改善効果が特に大きい
住宅会社として現地調査を行う際も、まず確認するのは窓の種類や築年数です。
築20年前後の住宅では、壁や床を大きく工事しなくても、窓を改善するだけで体感温度が大きく変わるケースがあります。
真実4|窓リフォームは家計にも大きなメリットがある

窓リフォームは快適性だけでなく、家計にもメリットがあります。
特に近年は電気代の上昇が続いているため、冷暖房効率を改善できるかどうかは家計への影響も大きくなっています。
従来のアルミサッシ単板ガラスから内窓を設置した場合、年間約22,550円の光熱費削減が期待できるケースがあります。
また、ハイブリッド窓へ交換した場合でも年間約20,890円程度の削減効果が見込まれています。
年間2万円という数字だけを見ると大きく感じないかもしれません。しかし10年では20万円、20年では40万円近い差になります。
さらに光熱費だけでなく、結露によるカーテンや窓周辺の傷みを抑えられる可能性もあります。
また室温が安定することで、必要以上に冷暖房を強く運転する必要がなくなり、設備機器への負担軽減にもつながります。
お子さまが独立し、今後は夫婦二人で暮らす住宅だからこそ、「これから先も無理なく維持できる住まい」という視点で考えることが重要です。
費用対効果を感じやすいケース
・冷暖房を長時間使用する
・リビングが広い
・吹き抜けがある
・南面や西面の窓が大きい
・築20年以上経過している
本格的な猛暑が始まる前に工事を行えば、今年の夏から効果を体感できる可能性があります。
真実5|最新の断熱窓はここまで進化している

現在の高性能窓には、目に見えないさまざまな技術が採用されています。
代表的なのがLow-E複層ガラスです。
特殊な金属膜によって熱の移動を抑え、夏は外の熱を遮り、冬は室内の暖かさを逃がしにくくします。
さらにガラスの間にはアルゴンガスやクリプトンガスが封入されている製品もあります。
これらは空気よりも熱を伝えにくく、高い断熱性能を実現しています。
またLow-Eガラスには「高断熱型」と「遮熱型」があり、設置する場所によって使い分けることが大切です。
例えば冬の日射取得を活かしたい南側のリビングには高断熱型、西日が強い部屋には遮熱型を選ぶことで、それぞれの性能を最大限に活かせます。
ここでよくある失敗が、「性能が高い商品を選べば間違いない」と考えてしまうことです。
実際には家の向きや周辺環境、家族構成によって最適な仕様は変わります。
例えば共働きで昼間不在が多い家庭と、日中も在宅時間が長い家庭では、重視するポイントが異なる場合があります。
相談時に確認したいポイント
・築年数
・窓の種類
・方位
・家族構成
・結露の有無
・補助金対象製品かどうか
まとめ

窓の断熱リノベーションは、冬の寒さ対策だけではありません。
これから迎える夏の暑さ対策、熱中症予防、冷房費の削減、そして冬の快適性向上まで、一年を通して暮らしを支えてくれるリフォームです。
特に築15〜25年程度の住宅では、窓の性能を改善するだけで体感温度が大きく変わるケースも少なくありません。
また、お子さまの独立などライフスタイルが変化する時期は、これから先の暮らし方を見直すタイミングでもあります。
まずは「どの部屋が暑いのか」「どこに西日が入るのか」「冷房が効きにくい場所はないか」を確認することから始めてみましょう。
本格的な猛暑が始まる前の今だからこそ、住まいの窓を見直してみてはいかがでしょうか。
補助金制度を活用できる今は、断熱リフォームを始める良い機会です。ご自宅に合った方法を知りたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。