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- 光熱費、年々上がっていませんか? 快適さと節約を叶える 「省エネリフォーム」の考え方

「冬はとにかく寒い」「夏はエアコンが効きにくい」「電気代が去年よりさらに高くなっていて驚いた」
——そんなふうに感じることはありませんか?
築15〜25年ほど経ったお住まいでは、断熱性能や設備の経年劣化によって、年々光熱費がかさむ傾向があります。とくに2022年以降、電気・ガス代の上昇が続いているため、家の性能を見直すことでランニングコストを抑えたいと考える方が増えています。
そこで今回は、窓・断熱・設備の見直しによって快適さと節約を両立する「省エネリフォーム」の考え方をご紹介します。
目次
- まず見直すべきは「熱の出入り口」
- 光熱費に効く、設備のリニューアル
- 太陽光発電+蓄電池という選択肢
- 省エネリフォームで暮らしはどう変わる?
- リフォーム前に気をつけたいポイント
- まとめ|「今の暮らし」に合わせて、かしこく省エネ対策を
まず見直すべきは「熱の出入り口」
住まいの中で、最も「熱の出入り」が多い場所をご存じですか?実は、壁ではなく「窓」なのです。
とくに築15〜25年ほど前に建てられた住まいでは、シングルガラスのアルミサッシが使われているケースも多く、冬はそこから冷気が侵入し、夏は室内の冷気が逃げてしまいます。

そこでおすすめなのが、内窓の設置です。今ある窓の内側にもう一つ窓を追加するだけで、二重構造となり、断熱性・防音性が大幅にアップします。「見た目もすっきりしていて、外の音も気にならなくなった」といった声も多く、人気の高いリフォームです。
また、床下や天井の断熱補強も効果的。とくに床下は、冬の底冷え対策に有効で、補強材を追加するだけで足元の体感温度が大きく変わることもあります。
光熱費に効く、設備のリニューアル
見直すべきは、建物だけではありません。もう一つ注目したいのが、給湯器などの設備です。
たとえば、古いエコキュートやガス給湯器は、経年劣化により効率が落ちてきます。新しい機種に交換することで、電力消費を抑えながらお湯をつくることができ、光熱費の削減につながります。

「古い設備が壊れてから」ではなく、故障前に省エネ性の高い機種に切り替えることが、無駄のないリフォームのポイントです。
また、冷暖房機器も同様で、最新のエアコンはAI制御や人感センサーなどで自動的に節電運転をしてくれるため、使い方次第で年間の電気代に大きな差が出ます。
太陽光発電+蓄電池という選択肢
さらに、省エネ性能を高めたい方に注目されているのが太陽光発電と蓄電池の導入です。
電気代の高騰が続く中、「自分でつくった電気を自分で使う」仕組みは、将来的な安心感にもつながります。とくに今は、蓄電池の導入に対する補助制度も整ってきており、条件を満たせば国や自治体からの補助金が受けられる場合もあります。

たとえば、国の「DR(デマンドレスポンス)補助金」では、停電時のバックアップとして蓄電池を設置する家庭に対して2025年も支援が行われています。
もちろん、初期費用はかかりますが、「月々の電気代を抑えつつ、非常時にも安心」というメリットは大きく、今後ますます検討する方が増えていきそうです。
省エネリフォームで暮らしはどう変わる?
省エネリフォームは、単に光熱費を削減するだけのものではありません。実際にリフォームをされたご家庭からは、こんな声が届いています。
「冬の朝、リビングに入ったときの“冷え”がなくなりました」
「エアコンの設定温度を1〜2℃下げても快適に過ごせています」
「窓際の結露がなくなり、カーテンのカビやニオイも改善しました」

断熱性が上がることで、部屋の温度差も少なくなり、ヒートショックの予防にもつながると言われています。また、外気の影響が減ることで冷暖房の効きが良くなり、快適さそのものがワンランク上がったように感じるという方も多いです。
家の「居心地の良さ」を高めることは、家族の健康や安心にもつながっていくのです。
リフォーム前に気をつけたいポイント

一方で、省エネリフォームには「事前に気をつけたいこと」もあります。
まずは、部分リフォームでどこまで効果が出せるかをしっかり見極めることが大切です。たとえば、内窓だけを設置しても、床下や天井からの冷気が強い場合、期待するほどの効果が出ないケースもあります。
また、機器の交換では、設置スペースや電源容量の確認も必要です。とくに蓄電池は、ある程度のスペース確保が必要となるため、事前の下見と打ち合わせが欠かせません。
補助金についても、「申請前に工事をしてしまうと対象外になる」などの注意点があります。
無理のないスケジュールと予算で計画することがポイントです。
まとめ|「今の暮らし」に合わせて、
かしこく省エネ対策を

光熱費の見直しは、「ただ我慢する」方法ではなく、「住まいを整えて快適に暮らす」ためのきっかけです。
これから先の10年、20年も心地よく、そしてムダなく過ごしていくために——
今の家を、今の暮らしに合わせてアップデートしていきませんか?
小さなことからでも、見直す価値はきっとあります。
