アイデザインホームではZEH基準断熱仕様を標準仕様へアップデートするとともに、この度、全棟気密測定によりC値測定を実施することにしました。
住宅における省エネ性能の向上は急務で、国の定める省エネ基準も段階的に向上されてきている事により建物の断熱性能も比例して向上してきています。その断熱性能を十分に発揮させる為の取組みとして全棟気密測定によりC値測定を実施していきます。
C値とは
C値とは、住宅における相当隙間面積のことです。建物全体にある隙間面積(㎠)を延床面積(㎡)で割った数値で、建築した建物の気密性能を指標として用いられています。
例えば、延床面積45坪の場合、
C値が5.0なら隙間面積はハガキ約5枚相当
C値が0.5なら隙間面積はハガキ約0.5枚相当
となります。
なぜC値に着目するのか
住宅の気密性能を表す指標として「住宅に係るエネルギーの合理化に関する建築主の判断の基準」(省エネ法)で用いられていますが、2009年(平成21年)に改訂された際に、気密住宅の規定および数値基準は削除されました。また、2013年に省エネルギー基準が改訂されて以降は、建物と設備機能を一体化して建物の「一次エネルギー消費量」を評価する指標が使われるようになり、断熱性のUA値が重要視されるようになりました。
Ua値は国の基準がありますが、C値に関して国の基準やZEH仕様にも基準が無い
なぜ国に定められた基準の無いC値にアイデザインホームは着目するのか?ですが、まずはUa値とC値の性質の違いをみてみましょう。
Ua値とは
建物に仕様する断熱材の厚みや熱伝導率、建物の気積などをもとに計算で求められる性能数値
C値とは
建築された建物で実際に測定器を用いて有資格者が測定して出される性能数値
という違いがあります。
すなわち、Ua値は設計上の理論値でC値は施工品質を表す数値と言えます。このC値ですが、実は国内で住宅建築をする事業者の1/10も測定されていないのが現状です。これには「国の定める基準が無い」「検査にコストがかかる」など様々な理由がありますが、適正なC値が必要な理由を下記します。
適正なC値が必要な理由
①「省エネルギーで室内温度を快適にする」
②「断熱性能の低下を防ぐ」
③「換気をより効率よく行うため」
④「施工品質を実測によって見極められる」
などがあります。
たとえ話ですが
「高価な高品質のダウンジャケットを着て寒波の日に外に出かけるとします。そのダウンジャケットのファスナー閉めてないと寒いですよね?」
適正な気密性能が必要な理由はそういうことです。
「Ua値0.6以下でZEH基準に適合する断熱仕様です」
と言われてもその断熱性能が発揮できるかはC値による影響が大きいということで、その気密性能を測定して確認する必要があるということです。
だからアイデザインホームでは
とし適正な気密性能により断熱性能が効率的に得られるよう、品質確認を行うことにしました。
建築会社を選ぶ際、見た目や設備だけで選ぶのではなく、是非C値も選定基準のひとつに加えていただくことをお勧めいたします。