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  • 2017.4
  • 29
2017年4月29日

構造塾『オープン講座』に出席してきました

アイデザインホーム 白佐木です

 

先日、株式会社M’s構造設計さんにて開催されています

構造塾のオープン講座に出席してきました

 

講師は代表取締役の佐藤さんがされるのですが

もの凄く解りやすい表現で説明して頂けるので

 

構造の事だけでなく、説明の仕方についても

本当に勉強になるセミナーでした

中でも『ベタ基礎神話の問題点』という話は

非常に興味が持てる内容で

 

要は『ベタ基礎は強い』という神話のもと

木造住宅の基礎の多くがベタ基礎になっているものの

 

ちゃんと構造計算をされずに

見た目だけの『ベタ基礎』が多いっていう話で

 

極端な表現をすると、構造計算をしていない『ベタ基礎』は

強度の無い、ただのコンクリートの塊と言ってもいいぐらい

ベタ基礎を選択する以上、構造計算は必要という内容でした

 

詳しくは、こちらの本の中にも書かれていますが

簡単な見分け方として

 

基礎の内部が、立上りで囲まれた形状になっているかどうか?

その、囲まれた部分の広さで鉄筋のピッチなどが変えてあるか?

立上りのスパンが長いところは鉄筋量が増やしたり、背が高くなっているか?

人通口の部分は立上り部分がカットされるので必要な補強筋が入っているか?

 

など、構造計算すると当たり前になってくる事が

それをされてない、見た目だけの『ベタ基礎』では

 

どの部分もスラブ(基礎の底板)も鉄筋量は一緒

どの立上り部分も高さ(深さ)や鉄筋量が一緒

 

そんな状態になっているようです

 

当社も『ベタ基礎』を標準仕様で採用しておりますが

全て、外注の構造設計事務所に依頼して構造計算をしております

 

なので、その様な『見た目だけのベタ基礎』で施工している

住宅会社が存在しているっていうのが、ある意味驚きでした

 

↓の画像は、先日鉄筋組み完了した当社の基礎工事中の建築現場

立上りで囲まれた底板部の配筋状況ですが

手前が200mmピッチで、奥の広い部分は100ピッチ

立上りのスパンが長い部分は鉄筋量を増やし

且つ、背を高くする為に深く掘って、地中梁にしております

人通口の部分では

底板部分に補強の鉄筋が入ってきます

(16mmの鉄筋が4本)

これらは全て、構造計算によって決まってきますが

最終的に、ちゃんと計算された強度が出るようにするのは

現場での施工の良し悪しに掛かってきますので

 

正しい施工をする業者さんと

それをしっかり管理(チェック)する現場監督の能力も必要です

一つ一つの仕事が丁寧な業者さん職人さんが施工すると

全体を見た時、非常に垢抜けしていますが

 

全ての箇所を正しく揃えて施工する事で

少し離れて見たとき、それらが均一であり、通りも通っている為

その様に見えるんだと思います

 

今回のセミナーに出席して、安全な住宅を建築する為には

感覚(根拠の無い経験と勘)で設計したり施工するのでは無く

 

根拠に基づいた(計算された)設計と施工が必要であると

改めて感じました

 

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