家づくりを考え始めたとき、多くの方が注目するのは「毎月の住宅ローン返済額」や「建物の価格」です。もちろん大切ですが、それだけで計画すると、暮らし始めてから「予算が足りない」と感じてしまうことがあります。

実際に「建物は予算内に収まったのに、家具やエアコンなどで想定以上の出費になった」という声もあります。安心して家づくりを進めるためには、こうした“見えないコスト”まで含めた計画が必要です。
目次
建物価格以外にかかる費用とは?

家を建てる際には建物本体の価格だけでなく、その他にも準備しておくべきさまざまな費用が発生します。
外構工事
駐車スペースやアプローチはもちろんですが、芝を張ったりウッドフェンスを設けたりすると、プラスで数十万円の費用がかかることもあります。最低限でも150万円前後は必要で、敷地の形状や勾配によってはさらに金額が大きくなるケースもあります。

家具・家電
新しい住まいに引っ越すタイミングで、家具や家電をまとめて買い替えるご家庭は少なくありません。
- ソファ・ダイニングセット:10〜30万円程度
- 冷蔵庫や洗濯機:20〜40万円程度
- エアコン:リビング用で20万円以上、各部屋に取り付けると合計50〜80万円程度
建物は予算内に収まっていても、こうした費用が後から重なり「思った以上に出費が増えた」と感じるケースが少なくありません。
照明・カーテン
間接照明やペンダントライト、オーダーカーテンなどは部屋の雰囲気を大きく左右します。オプションや好みによって費用も変動しやすいため、最初から予算を確保しているか確認しておくと安心です。
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固定資産税や将来のメンテナンス費用
新築戸建て住宅には、固定資産税の軽減措置があり、通常3年間は税額が抑えられます。その後は土地・建物の評価額に応じて課税され、一般的な規模の住宅では年10万円前後になることが多いです。

また、長く住むためにはメンテナンス費用も必要です。
- 外壁塗装:15〜20年ごとに100〜150万円程度
- 屋根補修:20〜30年ごとに50〜100万円程度
- 給湯器交換:10〜15年ごとに20〜30万円程度
数字はあくまで目安ですが、事前に把握しておくことで将来の備えがしやすくなります。
光熱費に直結する断熱・気密性能
毎月の光熱費は、家の断熱性能と気密性能によって大きく変わります。
断熱だけを強化しても、気密が甘ければ性能を十分に発揮できません。逆に気密性だけ高めても断熱が不十分では快適になりません。断熱と気密をバランスよく高めることで、冷暖房効率が上がり、年間で数万円単位の差が生まれることもあります。

「ローンの返済額は同じでも、光熱費の違いで暮らしのコストは変わる」という視点は、性能への投資を考える大切なきっかけになります。
暮らしの変化で必要になる費用

暮らしは年月とともに変化します。
- 子どもが成長し、部屋を仕切る工事を追加
- 車の台数が増え、駐車場を拡張
- 在宅ワークに合わせて書斎や防音工事を検討
こうした変化に合わせて追加の費用が発生することもあります。最初から将来を見据えて設計しておくと、余計な工事を減らしやすくなります。
設計時に気をつけたいポイント

見えないコストに後から驚かないために、設計段階から意識しておきたいことがあります。
- 外構・照明・カーテンを含めた全体予算を確認する
- 光熱費や固定資産税を含めた「月々の生活費」で考える
- 10年後、20年後のメンテナンスも見越して計画する
私たちはこうした視点を大切にし、「建ててからの暮らしまで安心できる家づくり」をご提案しています。
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まとめと次のステップ

家づくりを「建物価格だけ」「ローン返済額だけ」で考えると、思わぬ出費で不安を感じてしまうことがあります。家具・家電、外構、固定資産税やメンテナンス費用、そして光熱費まで含めてこそ、安心できる資金計画になります。
私たちは、数字だけでなく「これからの暮らし方」まで一緒に考えることを大切にしています。気になることを少しでも早めに整理しておくと、家づくりの道のりがずっと安心になります。
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