床がひやっとしない家づくり。
共働き子育て世帯に「床下エアコン」が合う理由
冬の朝、リビングの床がひやっとして、思わず足が止まってしまう。子どもは床でゴロゴロ遊びたいのに、冷たくてかわいそう…。共働きの子育て世帯からは、こんな声をよく聞きます。

エアコンだけだと「天井付近だけ暑くて足元は寒い」。かといって床暖房は「つけられる範囲が限られる」「コストが気になる」と迷ってしまう方も多いようです。
そんなときの選択肢として知っておいてほしいのが、「床下エアコン」です。床下の空気をあたため、家全体の床面をじんわり温めることで、ひやっと感を減らす暖房方式です。
この記事では、
- 床下エアコンの仕組み
- 間取りや子育て動線との相性
- 床暖房との違い・コストの考え方
- 失敗しない家づくりのポイント
を、家づくりの実務視点でやさしく解説していきます。
「うちの家づくりに合うのかな?」と思ったら、LINEから気軽に相談していただけます。
目次
- 床下エアコンとは?床がひやっとしない仕組み
- 共働き子育て世帯と「床下エアコン」の相性
- 実践ポイント①|間取りと給気口・吹き出し口の考え方
- 実践ポイント②|床暖房との違いとコストの比較
- 実践ポイント③|省エネ設計との組み合わせ方
- 実践ポイント④|メンテナンスと運用のコツ
- 床下エアコンの家で変わる、冬の暮らし方
- 後悔しないためのチェックポイント
- 東広島展示場で「床下エアコンあり・なし」を体感しよう
- まとめ|床が冷たくない家づくりを、LINEで相談してみませんか?
1. 床下エアコンとは?床がひやっとしない仕組み
床下エアコンは、その名の通り床下空間に暖かい空気を送り込む暖房方式です。
- 床下空間に向けて暖気を送り出す
- 床下全体に暖かい空気がまわり室内に循環する
- 床材と構造体がじんわり温まり、床面からぬくもりが伝わる
という流れで、家全体をあたためていきます。

ポイントは、床面そのものが温まること。一般的なエアコン暖房は「空気」が温まりますが、床面は冷たいままになりやすく、どうしても足元だけひんやりしがちです。
床下エアコンは、
- 床に座っても冷たく感じにくい
- 部屋ごとの温度差が小さくなりやすい
- 廊下や洗面所など、冬に冷えがちな場所もあたたまりやすい
という特徴があり、「床が冷たくない家」に近づけてくれる暖房方式といえます。しかもこれは、ランニングコストにも大きく影響します。
例えば、同じ室温20℃の部屋にいても表面温度(床・壁・天井)が10℃の場合と18℃の場合は、体感温度に4℃もの差が出るのです。
体感温度=(室温+表面温度)÷2
体感温度はこの計算式で求められ、室温が20℃の場合
表面温度10℃ ⋯ 体感温度は15℃。厚着でも寒い感覚。
表面温度18℃⋯ 体感温度は19℃。ほとんど寒さを感じず快適。
となります。
実際に触れる足元の温度が上がると、体感温度もぐっと高まります。その結果、エアコンの設定温度や風量を強くしなくても「ちゃんと暖かい」と感じられるようになり、必要以上に暖房を強くしなくて済む分、電気代の節約にもつながります。

2. 共働き子育て世帯と「床下エアコン」の相性
床下エアコンは、特に共働きの子育て世帯と相性が良いと感じています。具体的には、こんなシーンでメリットを感じやすいです。

①子どもが床で遊んでも安心
小さなお子さまは、リビングの床でおもちゃを広げたり、寝転がったりする時間が多いもの。床そのものがあたたかいと、長時間床で過ごしても冷えにくく安心です。
②朝の支度・家事動線がラクに
共働きだと、朝は「家族の身支度+家事」が一気に重なる時間帯。洗面室・脱衣室・キッチンなど、これまで「冬は特に寒い」と感じやすかった場所も、床下エアコンならひやっとしにくくなります。子育て動線と家事動線の“通り道”全体があたたかいことで、冬の朝のストレスがぐっと減りそうです。

③平屋でも2階建てでも、家全体の温度ムラを抑えやすい
平屋の場合はワンフロアで空間がつながるため、床下エアコンとの相性が良いと言われています。一方、2階建てでも空間がつながるように設計することで、脱衣室や廊下などもじんわりとあたたかさを感じやすくなります。
「うちの場合はどうかな?」と感じたら、間取りの段階から床下エアコンを前提に考えると、失敗しない家づくりにつながります。気になる方は、LINEで“床下エアコン相談”と送ってみてください。
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3. 実践ポイント①|間取りと給気口の考え方
床下エアコンをしっかり活かすためには、間取りと給気口の位置計画がとても大切です。床下であたためた空気が給気口から室内へ吹き上がる仕組みのため、家具配置や動線との関係を最初から考えておく必要があります。

● 給気口をふさがないレイアウトに
給気口の前に大きな家具や収納を置いてしまうと、空気の流れが妨げられ、十分なあたたかさを感じにくくなる場合があります。
- 給気口の前には大型家具を置かない
- 将来の模様替えも想定して位置を決める
- 子どものおもちゃ収納で塞がないようにする
こうした配慮を、私たちは設計段階から行っています。
● 「冷えやすい場所」を優先して給気口を配置
キッチンの足元や洗面室、脱衣室、廊下など、冬にひやっとしやすい場所の床面に給気口を配置すると、体感温度がぐっと変わります。暮らしの中で「寒さを感じる瞬間」をなくすために、家事動線や子育て動線とも合わせて検討していきます。

● 子育て動線とセットで計画する
「帰宅 → 手洗い → リビング」
「お風呂 → 着替え → 寝室」
といった毎日の動線そのものが、あたたかいエリアの中に収まるように考えることで、寒さストレスの少ない家になります。
4. 実践ポイント②|床暖房との違いとコストの比較
床下エアコンを検討する方の多くが、床暖房との違いを気にされています。

● 床暖房のメリット・デメリット
床暖房には、
- 足元からしっかり暖まる
- 風が出ないため、乾燥やホコリが気になりにくい
といった良さがあります。一方で、
- 設置できる範囲が限られやすい(LDKだけなど)
- その部分以外の廊下や洗面室は結局ひんやりしやすい
- 導入コストが高くなりやすい
- 床材を選ぶ際に制約が出ることもある
といった面もあり、「家の一部しか暖かくならないのにコストはしっかりかかる」と感じる方もいらっしゃるようです。
● 床下エアコンの考え方
床下エアコンは、
- 家全体の床面をじんわり温めやすい
- 廊下・洗面室・脱衣室なども温度差が少なくなりやすい
- 床暖房よりも設備がシンプルで、導入コストを抑えやすい
- エアコンだけど不快な風を感じない
というメリットがあります。平屋はもちろん、2階建てでも床下空間の計画次第で、脱衣室やトイレなど「冬に冷えやすい場所」を含めてあたたかさを感じやすくなるのが特徴です。
「床暖房とどちらが合うか」は、家の性能や予算、暮らし方によって変わるので、ざっくりしたご希望でもLINEでお聞かせいただければ、一緒に整理していきます。
5. 実践ポイント③|省エネ設計との組み合わせ方
床下エアコンは、それ単体で考えるよりも、省エネ設計とセットで考えることが大切です。

● 断熱性能をしっかり確保する
床下をあたためても、家全体の断熱性能が低いと熱が逃げやすくなります。私たちは、断熱等級や断熱材の厚みをしっかり確保したうえで床下エアコンを提案しています。
● 窓まわりを工夫する
- 樹脂サッシ
- Low-Eガラス
- 窓の大きさや配置
など、窓からの熱の出入りをコントロールすることで、床下エアコンの効き方がぐっと安定します。
● 気密性(すき間の少なさ)もセットで
床下エアコンは、家の気密性が高いほど、省エネで快適な暖房になりやすいと言われています。私たちは全棟気密測定を行い、気密性能にもきちんと目を向けた施工を行っています。
\理想の家づくりについて相談する/
6. 実践ポイント④|メンテナンスと運用のコツ
床下エアコンは、特別むずかしいメンテナンスが必要な設備ではありません。ただ、いくつか知っておくと安心なポイントがあります。
● エアコン本体のお手入れ
- フィルター掃除は通常のエアコンと同じイメージ
- 掃除のしやすい位置に設置しておくことが大切です
● 給気口まわりをふさがない
暖かい空気を床下から取り込みやすくするため、給気口まわりを収納や家具でふさがないように気をつけます。「ここに棚を置きたいな」と思ったときに、給気口の位置を意識できると安心です。
7. 床下エアコンの家で変わる、冬の暮らし方

床下エアコンを取り入れると、冬の暮らしの“当たり前”が少しずつ変わっていきます。
- 朝起きてすぐの一歩目が、ひやっとしない
- 子どもが床で遊んでいても安心して見ていられる
- 脱衣室やトイレで「寒いから早く出よう」と焦らなくていい
- 在宅ワーク中も頭寒足熱で快適に過ごせる
といった変化は、どれも小さそうに見えて、毎日の積み重ねで大きな差になります。
失敗しない家づくりを考えるとき、間取りや収納計画と同じくらい、「どこで・どんな温度環境で暮らすか」を考えておくことは、とても大切なことだと考えています。
\理想の家づくりについて相談する/
8. 後悔しないためのチェックポイント

床下エアコンは魅力的な暖房方式ですが、設計や使い方を間違えると「思ったほど効果を感じられない」という声につながってしまいます。
よくある後悔例としては、
- 給気口の前に家具を置いてしまい、空気の流れが悪くなった
- エアコンを奥まったところに配置して効果を感じづらい・掃除がしにくくなった
- 家全体の断熱・気密性能が足りず、思ったより光熱費がかかった
- 吹抜けや大空間とのバランスがうまくとれなかった
といったものが挙げられます。これらはすべて、設計段階での配慮と、暮らし方のイメージづくりで回避できる内容です。間取り図を見ながら、
- 給気口や排気口の位置
- 家事動線・子育て動線との関係
- 収納計画で塞いでしまわないか
を一緒に確認していくのがおすすめです。
9. 東広島展示場で
「床下エアコンあり・なし」を体感しよう

文章だけでは、どうしても伝わりきらないのが“体感温度”の違いです。そこでおすすめなのが、冬の東広島展示場での体感見学です。
東広島展示場では、
- 床下エアコンを採用した家
- 床下エアコンなしの家
この2棟を同じタイミングで見比べられるようにしています。
- 玄関を入った瞬間の空気の違い
- 床に座ったときの、ひやっと感の有無
- 脱衣室やトイレまわりの体感温度
など、パンフレットや写真では分かりにくい部分を、実際の暮らしをイメージしながら比べていただけます。
来場予約は、LINEからが一番スムーズです。
「床下エアコンの家を体感したい」とメッセージを送っていただければ、スタッフが日程調整をさせていただきます。
\冬の間に体感しに行く/
まとめ
床が冷たくない家づくりを相談してみませんか?

冬の「床がひやっとする」ストレスは、毎日の小さな我慢の積み重ねです。床下エアコンは、
- 床面からじんわりあたたかい
- 子育て動線・家事動線が快適になる
- 平屋でも2階建てでも取り入れやすい
- 床暖房よりもコストを抑えながら、家全体の温度ムラを減らしやすい
という点で、共働き子育て世帯と相性の良い暖房方式だと考えています。間取り・収納計画・省エネ設計とセットで考えることで、失敗しない家づくりにつながります。
自分たちの家づくりに合うかどうか知りたい
床下エアコンと床暖房、どちらがいいか迷っている
そんな段階でも大丈夫です。
まずはLINEから、気軽に相談してみませんか?そして、興味がわいたらぜひ一度、東広島展示場で「床下エアコンあり・なし」の2棟を体感してみてください。
きっと、冬の暮らしのイメージが、今よりずっと具体的になるはずです。
\床下エアコンについて聞いてみる/
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