こんにちは、福山支店の髙砂です。
最近、お客様とお話しする中で「一段下げたリビングがかわいい」といったご意見を頂くので、今回は「ピットリビング」について、メリット・デメリットを挙げてお話ししていきます。
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ピットリビングは、床を一段低く設計することで空間を緩やかに区切ることができるリビングスタイルです。ダウンリビング、ダウンフロア等とも呼ばれることもあります。
おしゃれな空間演出だけでなく、機能性にも優れたピットリビングは、多くの人の憧れの空間となっています。
しかし、メリットだけでなく、デメリットも存在します。快適で安全なピットリビングを実現するためには、メリットだけでなくデメリットも理解し、事前にしっかりと計画することが重要です。
ピットリビングを作るメリット
空間を区切れる
ピットリビングは、床の段差によって空間を緩やかに区切ることができます。リビングとダイニング、リビングと和室など、明確な区切りがない空間でも、ピットリビングを設置することでそれぞれの空間の役割を明確にすることができます。
開放感を演出できる
ピットリビングは、床を一段低くすることで天井を高く感じさせ、開放感のある空間を演出することができます。特に、リビングの天井が低い場合や、窓が少ない場合などに効果的です。
リラックス効果が増やせる
ピットリビングは、一段低い空間ということもあり、自然とリラックスできる空間になります。ソファに座ってくつろいだり、ゴロゴロと横になって読書を楽しんだり、自分だけの特別な空間を作ることができます。
活用の仕方が豊富
ピットリビングは、さまざまな用途に活用することができます。例えば、子ども達の遊び場、ホームシアター、読書スペース、ゲストルームなど、家族構成やライフスタイルに合わせて自由にアレンジすることができます。
☝窓の向こうには中庭があり、より開放的なピットリビング
ピットリビングを作るデメリット
段差による安全性
ピットリビングは、段差があるため、小さなお子様やお年寄りなどが転倒する可能性があります。
対策:転倒防止対策として、手すりを設置したり、段差に滑りにくい素材を使用したりすることが重要です。
家具のレイアウト
ピットリビングは、空間が限られているため、家具のレイアウトに制限がかかります。事前にしっかり計画を立て、ピットリビングに合った家具を選ぶことが大切です。
掃除やメンテナンス
ピットリビングには、段差があるため、ロボット掃除機も活用しにくく、掃除やメンテナンスがやや面倒になります。特に、床下の掃除はしにくいため、定期的に業者に依頼するなどの対策が必要です。
建築コストがかかる
施工が複雑になる分、建築コストが上がります。そのほか、転倒防止対策やメンテナンス費用もかかる。
長期優良住宅の認定がとれない場合があるので注意
長期優良住宅の認定基準には床下点検が可能な構造が必要で、床下空間の高さが33㎝以上求められるので、リビングの床を下げると長期優良住宅の認定がとれない場合があり、長期優良住宅に申請することによるメリットが受けられない。
☝ピットリビングにロータイプのソファを組み合わせることで、家具によって仕切られないよう空間づくりがされています
まとめ
ピットリビングは、メリット・デメリットを理解した上で、安全対策をしっかり行えば、おしゃれで快適な自然と家族みんなが集まれる特別な空間を作ることができます。計画段階から安全性に配慮し自分たちのライフスタイルに合ったピットリビングを実現していきましょう。