注文住宅を建てたい!必要な予算や相場は? | アイデザインホーム
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2022年1月10日

注文住宅を建てたい!必要な予算や相場は?

マイホームを検討しはじめて、「注文住宅を建てたい!」となってくると「予算はいくらかかるの?」「相場ってどのくらいなの?」という疑問がみなさん芽生えてくるんだと思います。一口にマイホーム購入といってもマンション購入や建売購入と違って、注文住宅は間取りも仕様も文字通り「注文」なので自由度が高く、事前に学んでおかないとならない事が沢山。注文住宅は間取りや建築地の固有条件などによっても大きく費用が変わる場合もあります。費用の相場を知って総額予算の見立てをしながら計画を立てる事がとても大事です。

目次

  1. 注文住宅購入の際に必要な予算の内訳
  2. 注文住宅の価格相場は?
  3. 後悔しない!注文住宅の建築費用を徹底解説
  4. 坪単価を抑えるコツは?賢い注文住宅の建て方
  5. 後悔しない家づくり!注文住宅で失敗しないための後悔ポイント
  6. まと

注文住宅購入の際に必要な予算の内訳

注文住宅購入に必要な費用を分類していくと以下のように6つに分けられます。

  1. 建物本体工事費用
  2. 付帯工事費用
  3. 建築諸手続き費用
  4. 登記関係の費用
  5. 借入関係の諸費用
  6. 予備費用・予備予算

これら6つについて順にご説明していきます。

1.建物本体工事費用

先ずは建物本体工事費用ですが、こちらがいわゆる建物そのものの価格で「坪単価いくらかかるの?」と聞かれた際に我々がお答えするのが、この建物本体工事費用です。建物本体工事費用には特に定義がなく、会社によってそれに含まれる内容が違っていて、付帯工事費用を含め建物本体工事費と呼ぶ会社もありますので「何が含まれているのか?」を確認することが必要です。1~6までの全ての合計である計画総予算で比較検討されるのがベストであると言えます。

2.付帯工事費用

簡単に言うと、建物本体工事費用に含まれていない工事費用が付帯工事費用で、建築地の条件などで価格が変わる物などが多く、付帯工事費用のを見立てはとても重要なポイントと言えます。例えばどういったものがあるかというと

  • 仮設工事全般
  • 地盤補強工事費
  • 屋外給排水工事費
  • 外構工事費
  • 造成費用
  • 照明・カーテン工事費
  • 空調工事費
  • 解体工事費

など、建築地の条件などによって変わるものが多くあり、計画総予算に影響を与えるものも多く、事前の調査をしっかり行い予算の見立てをしておくことが重要です。

3.建築諸手続き費用

こちらは、建築確認申請費用や調査費用・第三者機関による検査費用など建築に係る諸費用といったところです。税制優遇や補助金を受ける場合などに必須となる公的認定取得に必要な費用にあたります。多くの会社で申請費用は別途必要となりますので、税制優遇や補助金を受けるにあたってどういった認定取得が必要か?など予め確認しておくと良いでしょう。費用が別途必要になる公的認定には

  • 長期優良住宅
  • BELS(ベルス)
  • フラット35適合証明
  • 住宅性能評価

などがあります。

4.登記関係の費用

土地・建物のそれぞれに必要で、所有権移転費用や表示登記費用など不動産登記の手続きに必要な費用がかかります。土地と建物それぞれ20~50万円程度が必要です(土地購入価格や借入額などによっても変わります。

5.借入関連諸費用

融資契約に必要な印紙代、手数料、つなぎ利息や、住宅ローン借入条件の必須要項に火災保険加入がありますが、その火災保険料などの費用。

6.予備費用・予備予算

計画初期の段階で詳細が決められない内容などは予備費用・予備予算として計画しておきますが、実はここをしっかり計画しておかないと計画総予算オーバーを起こしてしまう大事なポイントなので、しっかりと費用の見立てをしておく必要があります。

  • 地盤補強費用
  • 照明・カーテン予算
  • 外構工事
  • 造成工事
  • 電気配線予備予算

などなど、計画初期段階では確定できない内容は予備費用・予備予算として予測額を計上して計画総予算を睨んでいきます。例えば地盤補強費用などは100万円以上かかる事もしばしばあるので、ここで漏らしてしまうと計画総予算に大きな影響を与えてしまう項目もあるので、しっかりと見立てていきましょう。

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注文住宅の価格相場は?

実際に今注文住宅を建てる為に必要な総予算はどのくらいかかるのか?相場はどのくらいなの?というところが皆さん気になるポイントだと思います。そこで2つの調査データから全国的な平均値をご紹介します。

フラット35利用者調査

住宅金融支援機構がフラット35利用者に対して実施した調査データの過去3年分です。表の左側が平均価格で、右側が平均面積ですが、2021年から2022年にかけて建設費用が大幅に上がっているのが確認できます。それとは反対に面積は平均面積は減少傾向で、いわゆる坪単価は年々上がっていっており、現状ではまだピークが見えてない状況です。

建設費
全国東海近畿中国
2020年3,533.6万円
(3,344.0万円)
3,596.1万円
(3,418.5万)
3,741.5万円
(3,527.0万円)
3,552.8万円
(3,430.0万円)
2021年3,569.7万円
(3,355.0万円)
3,674.0万円
(3,454.5万円)
3,775.7万円
(3,470.0万円)
3,528.3万円
(3,430.0万円)
2022年3,715.2万円
(3,445.0万円)
3837.3万円
(3,572.5万円)
3,990.5万円
(3,664.0万円)
3,757.0万円
(3,519.0万円)
()内は中間値
面積
全国東海近畿中国
2020年124.4㎡
(118.4㎡)
126.9㎡
(120.9㎡)
127.4㎡
(117.6㎡)
123.3㎡
(112.7㎡)
2021年123.8㎡
(116.0㎡)
124.2㎡
(119.2㎡)
127.1㎡
(119.2㎡)
119.7㎡
(115.1㎡)
2022年122.8㎡
(115.1㎡)
126.4㎡
(116.9㎡)
126.1㎡
(118.6㎡)
122.4㎡
(115.1㎡)
()内は中間値

住宅支援機構の調査による「建設費」とは

主体工事費、主体工事に付随する電気、給排水、ガス設備、太陽熱温水器の各工事費、設計費、工事監理費、除却工事費、屋外附帯工事費、その他の経費の合計額(予定)である。

と記載があります。➡コチラ

住宅市場動向調査(国交省)

個人の住宅取得の際の資金調達方法や住宅取得の動機等についての実態を把握し、今後の住宅政策の企画立案の基礎資料とすることを目的として、国土交通省が平成13年度から毎年度実施しているものです。

住宅建築資金
全国三大都市圏
2020年3,168万円3,383万円
2021年3,459万円3,843万円
2022年3,935万円4,504万円

住宅建築資金+土地資金
全国三大都市圏
2020年4,606万円5,359万円
2021年5,112万円6,315万円
2022年5,436万円6,787万円

国交省の調査による住宅市場動向調査では住宅建築資金が3年連続して大幅増となっており、しばらくは不安定な状況が続きそうな状況です。これら2つの調査データからみるに、住宅購入価格は現状は不安定で上昇傾向であることが分かり、

2022年の全国平均の建設費用と面積から

122㎡(約37坪)の注文住宅建築に3,700万円かかる

という相場価格が導き出せます。

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後悔しない!注文住宅の建築費用を徹底解説

注文住宅の建築費用は、人生の中でも大きな買い物の一つです。しかし、情報不足で後悔してしまうケースも少なくありません。この記事では注文住宅の建築費用を分かりやすく解説し、後悔しない家づくりのための情報を提供します。

注文住宅の平均費用は?地域やハウスメーカーによる違い

注文住宅の建築費用は、様々な要素によって大きく異なります。全国平均は約3,866万円(令和4年度、国土交通省調査)ですが、地域やハウスメーカー、建坪数、設備などによって大きく変動します。

地域による違い

地域による建築費用の違いは前述のとおりで、地方によって生コンや鉄筋、木材、運送コストなどの違いがあることから、建築コストの差があります。自分の住んでいる地域の費用相場を把握することが重要です。

ハウスメーカー・ビルダーによる違い

ハウスメーカーやビルダーによっても、費用は大きく異なります。一般的に大手ハウスメーカーは、高品質で高性能な住宅を提供しているので費用も高くなります。一方、特定地域で展開している地場のビルダーは様々で、高性能特化したビルダーや、バランス重視タイプのビルダー、コストパフォーマンスの高いビルダーなど様々で、建築に必要なコストもタイプによって異なります。

建坪数や建物の形状・建築地による違い

基本的には建坪数が大きくなるほど建築費用は高くなりますが、例外もあって、建物の形によっても建築コストは変わります。例えば、正方形総2階建の場合と、長方形だったり下屋があったりすると、同じ面積でも建築費用は異なります。また、準防火地域などの地域性による建築費用の違いもあります。

設備による違い

言わずもながらですが、高価な設備を採用すると建築費用は高くなります。

坪単価の目安は?広さや構造による違いを把握

坪単価は、注文住宅の建築費用を比較する際に役立つ指標で、全国平均は約93.9万円ですが、地域やハウスメーカー、建物の構造などによって大きく変動します。

広さによる違い

広くなるほど、坪単価は低くなります。完全分離型の二世帯住宅などのように、設備が全て2セットずつある場合などは、広くなっても坪単価が下がらないケースもあります。

構造による違い

木造軸組工法は比較的安価ですが、鉄筋コンクリート造や鉄骨造などは費用が高くなります。

見積もりを取る際の注意点!追加費用を見逃さない

注文住宅を建てる際には、複数のハウスメーカーから見積もりを取ることをおすすめします。

見積もりを取る際の注意点

追加費用には、以下のようなものがあります。

これらの費用を事前に把握して見込んでおくことで、予算オーバーを防ぐことができます。

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坪単価を抑えるコツは?賢い注文住宅の建て方

注文住宅は、夢を実現できる一方で費用面は大きな不安ですよね。しかし、ちょっとしたコツで坪単価を抑えながら、理想のマイホームを手に入れることは可能です!

建築にかかる予算を抑える6つのコツ!建築コストを削減する方法

予算を明確にする

まずは予算の大枠(総予算)を明確にすることでマイホーム計画にかかる予算の全体像を把握しましょう。そこから、建物代・土地代・その他諸費用などに分け、それぞれの優先順位を決めて予算の振り分けをしていくことで、無駄な出費を抑え、計画的に家づくりを進めることができます。

複数のハウスメーカーから見積もりを取る

複数のハウスメーカーから見積もりを取ることで費用を比較検討し、適正な価格を把握でき、自分達のニーズに合ったメーカーや担当者を見つける事が大切です。

建坪数を減らす

建坪数を減らすことは、建築コスト削減の最も効果的な方法の一つです。例えば、最近のトレンドでは子供部屋や寝室の大きさは小さめに計画しつつ、家族みんなが集まるスペースや共有の収納スペース(ファミクロやパントリーなど)にスペースを割く方が多いです。また、廊下やホールをできる限り省いたプランで計画することで、建物の面積を抑えて効率的な計画をすることもコストを抑えるコツです。

シンプルな構造にする

複雑な構造は、材料費や施工費が高くなります。シンプルな構造にすることで、コストを抑えることができます。一番コスパの良い形状は正方形でぴったり総2階である事ですが、完璧に正方形で総2階にできるか?というと、土地形状や理想の暮らし方にもよります。「できるだけ」正方形に近く、総2階に近い形で計画できるのがコストを抑えるコツです。

既製品やプロダクトの決まったものを検討する

洗面化粧台やテレビ台など、注文住宅を検討するなら造作で考えたい!という方もいると思います。オリジナリティが欲しい方にとっては、はもちろん造作にした方が良いですが、その分コストもかかってしまうので、機能性やメンテナンス性も含めたうえでコストを検討し、優先順位を決めて考えていくと良いです。

DIYを取り入れる

一部をDIYすることで、費用を抑えることができます。保証やメンテナンス性に負担がかかってしまう事はDIYですることは避けるべきですが、例えば外構計画などでの植栽やちょっとした植込みなど、時間をかけて自分達でやってみるのも愛着がもてて、かつコストも抑えられて良いのではないでしょうか?筆者も自宅の庭木の半分はDIYで植えて時間をかけて育てています。

賢い土地選び!坪単価に影響を与える要素

土地の坪単価は、立地条件や周辺環境、地盤の強さなどによって大きく異なります。

  • 立地条件: 駅近や商業施設近くは便利ですが、坪単価が高くなります。
  • 周辺環境: 公園や学校などの施設がある場所は、子育て世帯に人気ですが、坪単価が高くなります。
  • 地盤の強さ: 地盤が弱い場合は、地盤改良工事が必要となり、費用がかかります。

 

規格住宅のメリット・デメリット!コストパフォーマンスを比較

規格住宅は、設計や材料をある程度決めているため、注文住宅よりも費用を抑えられます。

メリット

  • 坪単価が安い
  • 工期が短い
  • 豊富なデザインから選べる

デメリット

  • 間取りやデザインの自由度が低い
  • 設備の選択肢が限られる

あなたのライフスタイルにぴったりな規格住宅(企画住宅)が見つかれば、それが一番コスパが良いかもしれませんね。

中古住宅をリノベーション!費用を抑えながら理想の空間を実現

中古住宅を購入してリノベーションすることで、費用を抑えながら理想の空間を実現することができます。

メリット

  • 新築よりも費用を抑えられる
  • 自由度の高い設計が可能
  • 立地条件の良い物件を見つけられる

デメリット

  • リノベーションの費用が予想以上に高くなる場合がある
  • 工期が長くなる場合がある

坪単価を抑える方法は、様々あります。予算やライフスタイルに合わせて、最適な方法を選びましょう。情報収集をしっかり行い、複数のハウスメーカーや土地、中古住宅を比較検討することで、理想のマイホームを見つけましょう。

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後悔しない家づくり!注文住宅で失敗しないための後悔ポイント

予算オーバー!計画段階での予算確認

注文住宅は、思い通りの家を建てられる一方で、費用が膨らみやすいという側面があります。

間取りの失敗!家族のライフスタイルに合わせた設計

間取りは、住みやすさに大きく影響します。

  • 家族構成やライフスタイルに合わせた設計: 家族構成やそれぞれのライフスタイルに合わせた設計をしましょう。
  • 動線を意識する: 家事動線や生活動線を意識した設計で、快適な暮らしを実現できます。
  • 収納スペースを確保: 将来の家族増加や趣味の道具なども考慮し、十分な収納スペースを確保しましょう。

設備の失敗!使い勝手を考慮した選択

設備は、暮らしの質を左右する重要な要素です。

  • 使い勝手を考慮した選択: 見た目だけでなく、使い勝手や機能性も考慮して選択しましょう。
  • ランニングコストも考慮: 電気代や水道代などのランニングコストも考慮しましょう。
  • アフターサービスを確認: 故障時の修理やメンテナンスなどのアフターサービスを確認しましょう。

契約前の確認不足!契約前に疑問点を解消

契約前に確認不足は、トラブルに繋がる可能性があります。

  • 見積もり内容を詳細に確認: 見積もり内容を詳細に確認し、不明点は必ず解消しましょう。
  • 契約書の内容を理解する: 契約書の内容をしっかり理解し、納得してから署名・捺印しましょう。
  • 業者選びを慎重に行う: 複数の業者から見積もりを取り、信頼できる業者を選びましょう。

情報不足!情報収集をしっかり行う

情報不足は、後悔に繋がる可能性があります。

  • インターネットや書籍で情報収集を行い、知識を深めましょう。
  • モデルハウスや完成見学会に参加し、実際に建物を体感しましょう。
  • 専門家に相談: 設計士や建築士などの専門家に相談し、アドバイスを受けましょう。

後悔しない家づくり!自分たちの理想を追求

注文住宅は、一生に一度の大きな買い物です。

情報収集をしっかり行い、自分たちの理想を追求することで、後悔のない家づくりを実現しましょう。

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まとめ

注文住宅で失敗しないためには、計画段階での予算確認、家族のライフスタイルに合わせた設計、設備の使い勝手を考慮した選択、契約前の確認、情報収集など、様々なポイントがあります。情報収集をしっかり行い、自分たちの理想を追求することで、後悔のない家づくりを実現しましょう。

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