今回は新築時にやってしまいがちなNG習慣を紹介させていただきます。
【NG1】
レンジフードに市販の油よけフィルターを貼る

注意点をそれぞれお伝えしますね。
1.火災のリスク
レンジフードの便利グッズとして広く普及しているのが「不織布フィルター」です。金属網のフィルターやレンジフード本体に少しでも油汚れを付きにくくするために使用されている方も多いのではないでしょうか。
不織布とは「織らない布状の物」という意味で、その素材は一部「ガラス繊維」などの不燃性(燃えない)もありますが、ほとんどが不燃性以外という「燃える恐れのあるもの」で作られているんです。
レンジフードのフィルターは、不燃性の素材であること、ガスコンロ等の火元から80㎝以上の隔離距離を取ることが法令で定められており、同時にガスコンロ等の火元からレンジフード下端までの高さは100㎝以下にすることも義務付けられています。
2.換気効率の低下
目詰まりしたフィルターは換気が悪くなり煙やニオイが室内にこもります。それが原因で火災警報器が誤作動することもあります。
3.適合しない製品の使用
メーカー指定のフィルターでない場合、機器の故障や補償対象外になることがあります。
【NG2】
24時間換気システムを止めてしまう

影響やリスクをお伝えしますね。
1.室内の空気が汚れやすくなる
ホコリ、二酸化炭素、湿気、化学物質(家具や建材から出るホルムアルデヒドなど)が溜まり、空気の質が悪化します。
2.結露やカビの原因になる
特に冬場に止めると、湿気がこもりやすくなり、壁や窓に結露が発生→カビの発生につながる可能性があります。
3.シックハウス症候群のリスク
化学物質がこもりやすくなることで、目や喉の痛み、頭痛、アレルギー反応などの体調不良を引き起こす可能性があります。
ただし一時的に止めるならOKな場合も
短時間(例:数時間~1日程度)であれば大きな問題にはならないことが多いです。
たとえば
- 台風や黄砂の時
- 花粉がひどい時期
- フィルター交換や清掃中
どうしても止めたいときの対策
- 風量調整:最低数量に設定することで音や冷気を抑える
- フィルター清掃・交換:換気効率が悪くなる原因になるので定期的に行う
- 部分的な停止:トイレや浴室の換気だけ残して、リビング側だけ止めるなどの工夫
【NG3】
無垢床や塩ビ床にアルコールスプレーを直接噴霧

無垢床や塩ビ(ビニール)床にアルコールスプレーを噴霧する場合、それぞれに注意点があるのでお伝えしますね。
1.無垢床にアルコールスプレーを噴霧した場合
アルコールは油分を溶かす性質があるため、木材の保護塗装(オイルやワックス)を痛める可能性があります。特にオイル仕上げの無垢床では、表面が乾燥しやすくなり、割れやひび・変色の原因に。
■対策
- アルコールの代わりに、木材用クリーナーを使うのがベスト。
- どうしても使う場合は、目立たない場所で事前にテスト。
- 使用後は乾いた布で拭き取り、可能なら再度ワックスやオイルで保護。
2.塩ビ床にアルコールスプレーを噴霧した場合
・基本的には耐薬品性がある素材ですが、強いアルコール(濃度70%以上)を繰り返し使うと表面のつや消し、変色や白化、ひび割れが起こることがあります。
■対策
- アルコール濃度は50%程度までに抑えると比較的安全です。
- 噴霧後は、長く残さずにすぐ拭き取るのがベター。
- 日常的な清掃には、中性洗剤や水拭きを使うと安心。
どちらの床材でも、「除菌したい」気持ちはわかりますが使いすぎない&すぐ拭き取るのがベター。日常的な清掃には、中性洗剤や水拭きを使うと安心ですよ。
【NG4】
湿った傘や靴を玄関クローゼットにそのまま収納

避けた方がいい理由と対策を簡単にまとめますね。
1.そのまま収納するリスク
- 湿気がこもることでカビが繁殖しやすくなったり、クローゼット内にこもったニオイが発生する。
2.金属部分のサビ
傘の骨や靴の金具などがサビる原因になる。
3.他の収納物への影響
湿気がまわって、他の靴や衣類、小物にもカビや変色が広がる可能性がある。
■おススメの対策
- しっかり乾かしてから収納
- 傘は開いて風通しのいい場所で乾燥
- 靴は新聞紙やシューズドライヤーなどで中まで乾かす
- クローゼット内に除湿剤や炭を置く
濡れたまま一時置きしたいなら…
玄関に通気性のよい傘立てやトレー付きの靴置き場を用意
一晩だけ玄関に置いておいて、翌朝しまうのが◎
【NG5】
加湿器の置き場所が窓際・壁際

それぞれのメリット・デメリットをお伝えします。
窓際に加湿器を置くデメリット
- 結露が起こりやすくなるのでカビ・ダニ・腐食の原因になる
- 冬は窓が冷えているため、蒸気がすぐに水滴になって落ちる
- 結露が窓枠やサッシにたまり、カビや木部の劣化につながる
壁際に置くデメリット
- 壁紙が湿気を吸ってカビたり、はがれたりするリスクがある
- 壁との距離が近いと、加湿効果が拡散しにくく効率が悪い
- 電源コードやコンセントに上記が当たると危険なことも
ベストな加湿器の置き場所
- 部屋の中央寄りか床から少し高い位置(例:テーブルや棚の上)
- 空気の流れがある場所(エアコンやサーキュレーターの近く)
- 壁や家具から30㎝以上離す
【NG6】
シャッター・雨戸を閉めっぱなしにする

1.結露やカビのリスク
空気の流れがなくなり、窓周りが湿気やすくなってカビや結露の温床になります
2.部屋が暗くなり気分が沈みがち
- 日光が入らないと、室内の湿気や雑菌がこもる
- 特に無人の部屋でもカーテン越しの光はいれておくのが◎
3.シャッターや雨戸の劣化
- 長時間動かさないと、レールにゴミやサビが溜まり動きが悪くなる
- モーター式なら機械部分の劣化も早まることも
【NG7】
説明書を箱ごとしまって読まないまま放置
放置することの「ありがちトラブル」を紹介しますね
1.使いこなせていない機能がある
- 実は「便利な設定」や「節電モード」があるのに、知らずに損しているパターンが多かったりします
2.初期設定ミスや注意点を見逃す
- 「使う前にやるべきこと」が書いてあって、あとから気付いて後悔することも。
3.故障・エラー対応で慌てる
- トラブルが起きた時に、説明書を探して読む時間が地味にストレスですよね。
- ネットで調べても出てこない場合、紙の説明書が命綱になります。
4.保証書が箱の中にあったまま紛失
- 購入日やシリアル番号も分からず、保証が受けれないってことも。
まとめ
いかがでしたでしょうか?新築1年目ってワクワクする反面、意外とやっていまいがちな習慣がたくさんありますね。今回ご紹介した事に注意してより快適な新生活を楽しんでください。
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