アイデザインホーム小牧展示場の古田です。
夢のマイホームをご計画するのに、間取りやデザイン、ランニングコスト等気になる事は沢山あると思いますが、長く住み続けていく中で、いざという時に家族の命を守る事ができる災害に強い家にする事はとても重要です。家の強さといえば耐震に注目しがちですが、火災に対する強さもその一つと言えるのではないでしょうか。万が一の火災から大切な住まいやご家族を守る為、アイデザインホームでは省令準耐火構造を標準仕様としています。
そこで今回は、火災に対する強さの基準の一つである「省令準耐火構造」について詳しく書いていきます。
省令準耐火構造とは
省令準耐火構造とはフラット35等で知られる住宅金融支援機構が定めた基準を満たした建物の構造の事で、家の耐火性能を高めた仕様となっています。
家の仕様を省令準耐火構造とするポイントは3つあり、

①外部からの延焼防止
隣の家が火災になった時に炎が入ってきにくい様にする事
②各室防火
部屋の中に火災を抑える事で柱や梁等の構造を守る
③他室への延焼遅延
部屋の壁や天井まで燃えてしまったとしても他の部屋へ燃え移るのを遅らせる
この3つのポイントを満たした造りとする事で省令準耐火構造として認められます。
省令準耐火構造のメリット・デメリット
■省令準耐火構造のメリット
1. 火災の被害を抑えられる
万が一の火災の時に火が燃え広がる事を遅らせる事で、家自体だけでなく大切な家財道具等も守る事ができるだけでなく、隣地への延焼を防ぐ事でご近所へ被害を与えなくて良くなる可能性も高くなります。
2. 火災保険料が安くなる
また、火災の被害を少なくできる=保険会社から見て火災保険の支払い額が減らせる。という判断が可能なので、火災保険料を安くする事ができます。

同じ木造住宅でも、一般的な木造住宅(H構造)に対して省令準耐火構造(T構造)では火災保険が約半額となります。長く住み続ける住まいですのでランニングコストを抑えるのはとても重要です。
■省令準耐火構造のデメリット
1. 建物のコストアップになる
火に強くする構造とする事で現場の手間や材料コストが必要となるので、建物全体のコストアップとなります。とはいえ、当社ではご家族の安心と保険料のランニングコストを優先し、省令準耐火構造を標準仕様としています。
2. 壁や天井の仕上げ等、デザインの部分に制限される可能性がある
火に強くする必要がある事から、壁や天井等の仕上げ材に関して防火となる石膏ボードにて被覆をするる等内装の仕上げに関して制限を受ける事があります。
例えば、柱や梁の構造材をむき出しにした仕上げは火災の際に燃えやすくなってしまうので、当社の化粧柱は木の柱の上から石膏ボードで被覆施工し、木目調等のクロスを貼り耐火性能を高めています。

こちらの写真の柱や梁はクロスを貼っていますが、木目調のクロスでも様々な種類があります。
まとめ
火災に強い家とする事で、大切な命や財産を守る事だけでなく火災保険料の割引も受けられるので、一般的な木造住宅に比べ初期コストはかかりますが、長期的にみるとメリットの方が大きいと言えます。デザインの制限の部分も上手にコーディネートする事で気にならない様にできますので、デザインのご提案を得意とするアイデザインホームの展示場にぜひお越しください。
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