広島支店の出合です。
注文住宅で建てるなら素材もこだわりたい!という方も多いのではないでしょうか。今回は家の中でも常に触れる床についてご紹介したいと思います。床材は大きく分けて「無垢」「挽き板」「突き板」「シート」の4種類あり、それぞれメリットデメリットがあります。住宅の美しさや快適さを決定する重要な要素ですので、この記事を参考に夢のマイホームに一歩近づけて貰えたらと思います。
↓インスタグラムでも解説しております。

無垢
無垢材は、一本の木材から切り出された自然な木の床材です。弊社の多くの展示場が無垢を採用しております。


メリット
- 美しさ:木の年輪や節といった木目が床全体に広がり、独特の風合いを持ちます。
- 耐久性:適切に手入れをすれば、数十年から百年以上の寿命を持ちます。
- 調湿機能:室内の湿度を調整し、快適な環境を保つことができます。
デメリット
- コスト:他の床材に比べて高価です。
- 湿気に弱い:湿度の変化による伸縮が大きいため、乾燥時には隙間、湿潤時には突き上げが生じやすいです。
- 傷に弱い:木の硬さによっては傷や凹みがつきやすいです。
- 経年変化:時間が経つにつれて色合いや質感が変化します。

挽き板
挽き板は、無垢の薄い木材(2~3mm)を合板に貼り付けた床材です。


メリット
- 構造の安定性:基材が湿度の変化による収縮や膨張を抑えるため、無垢材よりも安定しています。
- 外観:表面は無垢材そのものなので、無垢材と同じ木目を楽しむことができます。
- コスト:無垢材よりも安価で、同様の美しさを提供します。
- 施工性:施工が容易であり、安定した品質を保つことができます。
デメリット
- 感触の違い:無垢材と比較すると、やや硬く冷たい感触があることがあります。
- 耐久性:無垢材よりも短命で、傷がつきやすい場合があります。
- 修復:表面の無垢材層が薄いため、サンディングや再仕上げといった修復の回数が限られます。
突き板
突き板は、非常に薄い木材(0.2~0.6mm)を合板に貼り付けた床材です。


メリット
- コスト:無垢材、挽き板に比べて安価です。
- 軽量:軽量で扱いやすく、施工が簡単です。
- デザイン性:様々な木種や仕上げが選べるため、デザインの幅が広がります。
- 施工性:施工が容易であり、安定した品質を保つことができます。
デメリット
- 外観:品質によっては、木目や色合いにばらつきが生じることがあります。
- 質感の違い:見た目は木質感がありますが、触り心地や足触りが無垢や挽き板とは異なり、天然木の質感を完全には再現できません。
- 耐久性:薄い木材層のため耐久性が低く、傷や凹みに弱いです。
- 修復:表面が非常に薄いため、修復が難しいです。

シート
シート状の素材で床を覆う床材です。賃貸や建売に多く採用されています。


メリット
- コスト:他の床材に比べてコストパフォーマンスに優れています。
- デザイン性:木目調や石目調など多種多様なデザインや色合いがあります。
- メンテナンス:汚れがつきにくく、水拭きや掃除機がけで十分なことが多いため、日常的なお手入れも簡単です。
- 耐久性::耐久性があり長期間使用しても劣化しにくい特性を持っています。また水に強いため、浴室やキッチンなどの水回りでも使用することができます。
デメリット
- 木質感:天然木の無垢材、挽き板、突き板と異なり、シート状のため木質感は劣ります。
- 耐熱性:直接高温のものを置いたり、火気に近づけると素材が変形する恐れがあります。
まとめ

このように、無垢、挽き板、突き板、シートにはそれぞれメリット、デメリットがあります。今回は触れていませんが、樹種によっても大きな違いがあります。(樹種についても記事を作成中です。)床材を選ぶ際にはそれぞれの特徴を理解した上で、自分のライフスタイルや予算を考慮して最適な選択をすることが重要です。
また床材を体感してもらいたい思いから、弊社の展示場ではあえてスリッパをご用意しておりません。是非展示場に足を運んでいただき、直接見て触れて考える材料にしてもらえたらと思います。展示場でお待ちしております。
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