橿原展示場の前です。
床の劣化や汚れなどをできるだけ防ぎ綺麗な状態を長持ちさせるためには日ごろのお手入れが大切です。床の素材の違いで掃除方法も変わってくるので今回は正しい床の手入れ・掃除方法について紹介します。

汚れの原因になるもの
まず、フローリングが汚れる原因には次のようなものがあります。
1.皮脂汚れ
足裏から出る皮脂汚れが原因で、裸足で歩く小さな子どもがいる家庭で特に多く発生します
2.油汚れ
料理の際に油が飛び散ったり、油分の多い食べ物をこぼしたりすると発生します
3.ワックスの劣化
ワックスが劣化したり、剥がれてしまったフローリングは汚れが付着しやすくなります
4.髪の毛やペットの毛
髪の毛やペットの毛はホコリやゴミを巻き込みやすいため、放っておくと大きなゴミの塊になります
5.水アカや洗剤こぼし
キッチンの流し台まわり、洗面台や洗濯機まわり、脱衣所、トイレなどの床では、水まわり特有の原因も考えられます。

基本的なお手入れ方法
床材には一般的な合板フローリングと、こだわりの無垢フローリング、そして水回りによく使われるサニタリーフロア等があり、基本的なお手入れ方法は共通しています。日々の掃除は掃除機や雑巾などで乾拭きをして、乾拭きで落ちない汚れは水を含ませて固く絞った雑巾等で拭き取るのが良いです。
※フローリングモップは手軽にお掃除できるアイテムなので便利ですが、化学モップの類は木材が変色する成分を含んでいるものが多いのでおすすめしません。
ではそれぞれ床材ごとの特徴や手入れのポイントを説明します。
合板フローリング
合板フローリングは、複数の木材層を接着して作られた合板を下地材し、仕上げ面はプリントされた床材で、木目や石柄、本物の木材のようなテクスチャーのあるものや、ペットなどを飼ってる家にも適した防汚性能を持たせたものなど、用途や性能など多種多様にあるフロリングです。

無垢材に比べて比較的安価でコストパフォーマンスに優れているものが多いです。表面は樹脂でコーティングされているので、ワックスがけが不要な製品がほとんどで、お手入れが簡単なので一般家庭のフローリングの多くで選ばれています。
手入れのポイント
・掃除機やホウキなどで板の目地に沿って床表面のゴミやホコリを取り除いてから乾いた雑巾等で拭き取る。
・落ちない汚れはフローリング対応の住居用洗剤(中~弱アルカリ性)を薄めた溶液で濡らした雑巾を固く絞って汚れを拭き取る
無垢床

無垢材はデリケートな印象を持たれる方が多いですが、土足でも使用できるほどラフに使える樹種もあったり、意外と簡単な手入れで長くきれいに保つことができます。合板フローリングとの大きな違いの1つとして、無垢フローリングには調湿効果があります。木材が呼吸をすることで部屋の湿度を調整してくれるのですが、表面にウレタン塗装など表面をコーティングしてしまう加工をしているものや、熱加工を施した床暖房対応の製品などは調湿効果が失われています。
代表的な塗装の種類は「自然塗装(オイル塗装)」、「ウレタン塗装」の2種類で、基本的なお手入れ方法は共通していますがそれぞれ注意するポイントがあります
自然塗装(天然由来のオイル塗装)
自然塗装は天然由来の油脂(オイル)を使った仕上げの事で、木の質感をそのままの状態で生かせることができ、傷や汚れが付きにくい特徴があります。無垢材は表面をサンドペーパーで削ってキズや拭いても落ちない汚れを落とすことができ、メンテナンスが非常に容易です。
手入れのポイント
・水分がしみ込むと傷やシミの原因になるのでこぼしたらすぐにふき取る
・表面の艶感がなくなってきたら、自然塗装専用のワックスやオイルでメンテナンスをする
・ささくれや等ができていたら適宜サンドペーパー等で削る
ウレタン塗装
合成樹脂が主成分となる塗装で、フローリングではよく使用される塗装です。木材に光沢が出たり、耐久性にも優れているためカジュアルな空間や水回りに採用されやすいです。ウレタン塗装は1度傷が付いたり塗装が剥がれたりすると補修で重ね塗りができません。
手入れのポイント
・表面が塗膜でコーティングはされているが、過度な水拭きは厳禁
目地に水分が入り込むことで膨張し反りや割れなどの原因になるので注意
・ウレタン塗装は表面に塗膜があるため、ワックスがけは不要
・紙ヤスリ、サンドペーパー等は使わない
・塗装が剥がれてしまったり傷がついてしまった場合は再塗装の必要があり自身では修復が困難なので、特殊なリペアを使ったりやメーカーの対応が必要
サニタリーフロア
次に主に水回りに使用されるサニタリーフロアのお手入れ方法です

サニタリーフロアとは耐水性と防汚性の両方を持ち合わせた床材で、一般的に洗面所やトイレの床材によく用いられています。耐水性や防汚性のほかにも傷がつきにくいというメリットもあります。
お手入れのポイント
・中性洗剤を薄めた水を使い汚れをモップや雑巾等で拭く
・洗剤が残らないように最後に清水で再度拭き取るのが効果的
・拭いた後はしっかり乾燥させ湿気が残らないようにする
参考になりましたでしょうか?ぜひ実践して大切なマイホームのフローリングを長く綺麗に保ってください。
展示場で実際に見て触って、体感するのもおすすめです。
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