屋根って大事!|アイデザインホーム|2023年11月28日
アイデザインホーム(Ai design home)

2023年11月28日

屋根って大事!

こんにちは

最近ハーフマラソンを走り達成感に満ち溢れている花博展示場の栗原です!

今回は屋根についての記事です。屋根は雨風や日射から私たちを守ってくれるとても大切なもので、瑕疵保険における防水に関わる部分でとても重要な部位です。高いところにあって普段の目線ではあまり目に付かない部分ですが、建築物における屋根はとても大事な部分であるといえます。

屋根材の種類をざっくり大別すると、瓦屋根、スレート屋根、金属屋根の3種に分かれます。

◎瓦屋根

瓦屋根の種類は、日本の伝統的な和瓦と、欧米を中心に使われている洋瓦に大きく分けられ、瓦屋根の種類は、素材や成形方法によってさらに細かく分類でき、粘土を高温で焼いた粘土瓦 や、セメントに水を混ぜて形成したセメント瓦 などがあります。

〇メリット 

・耐久性が高い

・再塗装が不要

・遮音性が高い

・断熱性が高い

〇デメリット

・初期費用が高い

・地震や強風で瓦が落ちるリスクがあるため対策が必要

瓦屋根は耐久性や断熱性、遮音性に優れており、寿命が長い点が特徴で、特に日本瓦は定期的なメンテナンスを行うことで50年以上もつといわれています。ただし、他の屋根材と比べて価格が高く、地震や台風などの災害時に瓦が落ちるリスクがあります。瓦屋根自体が災害に弱いわけではありませんが、建物の倒壊の可能性を少しでも減らせるのであれば対策すべきでしょう。


そこで注目されるのが防災瓦です。軽量化された防災瓦は建物にかかる負担が軽減される点が魅力で、地震の揺れによる影響も少なく災害時の心強い備えとなるでしょう。また、瓦の下部に爪がある構造が特徴で、爪を重ね合わせて瓦同士を固定しているためズレや落下がしにくくなっています。さらに瓦本来の耐久性は変わらず、30年以上メンテナンスの必要がないのも大きなメリットといえるでしょう。

その他、瓦同士がしっかり重なっているため雨水の侵入を防ぎ、防水性の高い構造になっているだけでなく、音や熱を吸収する性質もあり、遮音性・遮熱性が高い点も魅力です。

瓦屋根は屋根の下地と瓦の間に「空気層」があり、この空気層が窓に使われるペアガラスと同じような効果を生み、外の熱を直接伝えにくい構造になっているため、湿気がこもらず、冬の結露も起きにくくなります。夏に涼しく、冬は暖かいような日本の風土にあっている屋根になります。

◎スレート屋根

スレート屋根は、厚さ5㎜程度の薄い板状の屋根材のことを指します。「カラーベスト」「コロニアル」という商品名が一般的によく知られています。スレート屋根には大きく分けて、天然スレートと化粧スレートがあり、一般の住宅に使用されるスレート屋根のほとんどは化粧スレート屋根です。

□天然スレート

天然スレートは、材料に天然モノの粘板岩(ねんばんがん)を使用しているものを指します。ヨーロッパのお城や寺院などに使われることが多く、高級感とおしゃれなデザイン性から高い人気を集めています。天然素材がゆえに費用が掛かることから一般の住宅での使用率は比較的低いです。

□化粧スレート

セメントと繊維素材を混ぜた物です。カラーバリエーションやデザインが豊富で、外壁の色に合わせやすく、平板や厚型、波型などの種類もあるためデザイン性が高いのが特徴です。

〇メリット

〇デメリット

スレート屋根は、軽量で建物の構造にかかる負担が抑えられることで耐震性能に有利に働くことに加え、デザインのバリエーションも多く、日本の戸建住宅の屋根材の中でも採用率の高い屋根材と言えます。ただ、スレートは10~15年に1度の屋根塗装が必要だったり、他の屋根材よりもメンテナンスサイクルが短いのに耐用年数は短いといデメリットがあったのですが、KMEWから30年ほどの耐久性があるグラッサシリーズが出てきたことによりデメリットは少なくなったといえるでしょう。

◎ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、1972年にアメリカで開発されたアルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板の名称です。実際に建築材料として使われるときは、メーカーがガルバリウム鋼板の上にそれぞれ独自の塗装や成形加工を施し、耐久性や対候性を向上させたり、耐摩耗性や遮熱性をプラスしたりなど性能は様々です。

〇メリット

  1. 耐久年数が長い
  2. 耐震性が高い
  3. おしゃれでデザイン性が高い
  4. メンテナンスが楽
  5. 錆びにくい

〇デメリット

  1. 熱伝導率が高い
  2. 初期費用が高め
  3. 他の外装材に比べると傷がつきやすい
  4. 保証対象外の地域がある(塩害に弱い)

ガルバリウムは薄く軽量なので家への負担が少なく耐震性が高く、耐久性も30~40年と言われており近年シェアを伸ばしています。ただ、薄い金属素材のため防音性や断熱性が低くく、そのため防音材や断熱材を下地に施工するのが一般的です。金属の中では錆びにくくアルミの性質が入っているのでメンテナンスのし易さにも非常に長けています。

錆びにくいと言われていますが錆びないわけではないので、定期的な点検を実施し塗装のメンテナンスは必要で、塩分に弱いので海のお近くでご検討の方は保証外になるケースがあります。

◎実例のご紹介

ここまでそれぞれのメリット・デメリットに触れてお伝えしてきました。ここからは、屋根のデザイン交えながら実例をみていきましょう。

・瓦

洋風瓦を葺いた実例です。一部桁を下げて屋根面が良く見えるようなスタイルになっており、おおらかな印象を与えるファサードになっています。

瓦の場合は他の屋根材と比較すると、一番勾配を確保する必要です。瓦屋根を使用したお住まいは自ずと勾配の付いた屋根型となるため、ゆったりした印象を与える外観ファサードと相性が良いと思います。

・スレート

瓦よりゆるく勾配を設定することができるので、切妻・片流れ・寄棟など、どんな屋根型にもデザインテイストにも合わせやすく、軽量でコスト負担も少ないのがスレート屋根の魅力です。

◎ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は瓦・スレートと違い勾配の自由度が高く、かなり緩勾配設定が可能で、スクエアなBOXデザインにもマッチさせやすい特徴があります。熊本地震の際、ガルバリウム鋼板屋根を使用していた家の倒壊が少なかったことで、その安全性の高さから近年シェアが上がってきています。軽量でどんなデザインにも合わせやすく、耐久性も兼ね揃えているといった特徴から、今多くの方から選ばれてる屋根材でもあります。

ということで、3種に大別した屋根材の特徴や特性についてご紹介いたいしました。屋根は日々の風雨や日射から家そのものと家族を常に守り続ける重要な部分です。是非、安心感の得られるチョイスをしたいもものですね。

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