2024年9月30日
注文住宅が建つまでのスケジュール
契約してから引越しまで
どれくらいかかるの?
注文住宅を建てる際には、打合せから引き渡しまでのスケジュールが非常に重要です。スムーズな進行を確保するためには、各段階のタイミングや必要な手続き、決定事項について理解しておくことが欠かせません。本記事では、注文住宅の契約から引き渡しまでの一連の流れを、主なスケジュールと共に詳しく解説します。
1. 住宅プランニングと予算の確認 (1〜3か月)
注文住宅を計画する最初のステップは、住宅のプランニングと予算の確認です。この段階では、住宅の希望や条件を明確にし、どのような家を建てたいかを営業担当者と相談します。
予算のフレーミング
支払いの基準となる土地と建物、諸費用などを含めたマイホーム計画の総額予算を概算で決めます。
土地の選定
すでに土地を所有している場合は別ですが、土地か購入する方は土地探しが必要です。土地の選定には理想の条件の土地を見つけるのに時間がかかることもあるため、総額予算の見立てを済ませたら早めに行動に移す事をおすすめします。
ヒアリングと初期プラン作成
理想のマイホームの条件や要望(間取り、デザイン、設備など)について、ヒアリングをします。この段階で、基本的なマイホームのプランを作成し、建物と諸費用などの必要資金について掘り下げていきながら、概算だった総額予算の精度をすこしづつ上げていきます。
資金計画と住宅ローンの検討
作成した「理想のプランに基づいた総予算」の計画をもとに、住宅ローンのシミュレーションを行い、お客様に合った銀行を選定して実際に借入が出来るか仮審査をします。
2. 契約締結
住宅ローンの仮審査が通り、マイホームのプラン、資金計画、仕様がある程度まとまった段階で、次は「請負契約」に進みます。
基本設計と見積もりの確定
初期のプランを元に、詳細な設計が行われ、最終的な見積もりが提出されます。この段階で、予算やプランに再調整が入ることもありますが、これが確定後に契約に進みます。
重要事項説明
住宅ローンを利用する場合、契約前に重要事項説明を受けます。土地や建物に関する法律的な内容や、契約に含まれる条件について詳しく説明を受け、内容を確認してから契約を締結します。
請負契約締結
契約書に署名捺印し、正式に契約が成立します。この時点で、工事のスケジュールや支払い条件が確定します。請負契約後、工事に入る前に最終的な設計を確定させます。
3. 住宅ローンの手続き (本審査)
建物の契約(請負契約)と土地の契約(売買契約)が完了したら、次は住宅ローンの本申込に進みます。土地の決済や中間金など、都度都度のお支払が発生するタイミングまでにこの手続きが必要です。また、土地決済不要な場合であっても、工事の着工前までに本申込による融資承認を取付けておく事が重要です。金融機関によって審査期間は異なりますが、通常は1~2週間程度で結果が出ます。
4. 設計・コーディネーター打合せ (2~3か月)
ショールーム見学
請負契約が完了したら、いよいよ設計士・インテリアコーディネーターと、マイホームの詳細打合せを進めていきます。
設備メーカーのショールームを見学して、現在予定している設備仕様を実物で確認します。
設計打合せ
より具体的な事項を、設計担当者と打合せしていき、建物の配置や窓の大きさ、位置、高さなどの詳細や、外装材の仕様、建築確認申請などの申請準備などを準備していきます。
インテリアコーディネーター打合せ
内装や設備関係の仕様・色決め、照明計画やカーテンなどの計画打合せを行います。マイホームの打合せの中で、一番楽しみにしていただける打合せな半面、一番大変で労力を要する打合せだと思います。
5. 地鎮祭・配置確認
建築予定地にて地鎮祭、または配置確認を行います。
地鎮祭
お住まいの建築工事が着工する前に行う儀式で、土地を守る神様に、その土地を使用する許しを請い、工事の安全と家族の健康と繁栄を祈願する儀式として古くから行われてきました。地域や宗教によって「行儀・作法」に違いがありますが、一般的には神主を招いて行う神式で行われることが多く、六曜など参考に日取りを決めることが多いです。建築吉日と呼ばれる縁起の良い日には、地鎮祭を催す方も多いので早めに日取りを計画されることをオススメします。
地縄確認
実際の敷地に対して縄を張り、隣地に対して建物の配置バランス・隣地や道路境界からの距離などを実際に現地で確認する機会です。
6. 着工・基礎工事 (1~2か月)
配置の確認をしたら、いよいよ工事が始まります。
地盤調査と基礎工事
設計打合せの段階で、建物の間取りと配置計画が確定したら、土地の地盤調査(地耐力調査)を行い、必要に応じて地盤改良を実施します。その後、基礎工事に入ります。基礎工事は住宅の土台となる重要な工程で、しっかりとした基礎ができるかどうかが建物の安全性に直結します。
上棟
基礎工事が終わると、足場を組んでいよいよ棟上げです。基礎の上に建物の構造となる柱・梁を組上げていく工事で、マイホーム建築のプロセスにおいて、「マイホームを持った実感」が最も湧いてくる瞬間です。
外装工事
建物の外壁や屋根の工事が行われ、建物の形がほぼ出来上がります。天候によって工事スケジュールに影響が出ることもあるため、この時期は工期が多少前後することがあります。
7. 内装工事・設備設置 (2〜3か月)
上棟が完了すると、次は内装大工工事、電気配線や水道設備配管など様々な工事が進められていきます。
断熱工事と気密測定
昨今の気候やエネルギ事情においては、住宅の断熱性能や気密性能は、快適でエネルギー効率の高い住環境を実現するために非常に重要な要素です。断熱性能と気密性能の高い住宅は、外気の影響を受けにくく、冷暖房の効率が良いため、居住性の向上や光熱費の削減に大きく寄与します。アイデザインホームでは全棟気密測定を行い、C値0.5以下を基準とした気密施工を実施します。設計した断熱性能がきちんと発揮できる家づくりをしています。
内装工事と設備の設置
大工さんが現場に滞在して工事する期間がおよそ1~2ヶ月で、続いてクロス工事や設備機器の設置などの工事が進んでいきます。階段がドアなどの建具が徐々に付いて、キッチンや洗面化粧台などが順に設置されていき、だんだんと「打合せした仕様」が現らわとなり完成に近づいていきます。
美装工事
カーテンを除く全ての工事が完了したら、これまでキズや汚れ防止の為になされていた養生を取り払い、美装(クリーニング)工事となりいよいよ竣工を迎えます。多くの方が、養生と剥いで自分達がチョイスした床材がお目見えする瞬間。ショールーム見学で決めてきたキッチンがお目見えるするこの瞬間に心躍らせてらっしゃいます。オーナー様にとって注文住宅建築の醍醐味といえるタイミングの一つですね。
8. 最終確認・引き渡し
工事がすべて完了すると、最終的な確認作業が行われます。
完成検査
美装工事が終わると、建築基準法に基づいた完了検査や、社内検査が行われます。問題がないか確認し、必要に応じて手直しや修正が行い施主立会いに備えます。
※社内検査の様子はコチラ
施主立会いと取扱説明
完成検査と社内検査が終わると、施主立会いと取扱説明が行われます。打合せ通りにマイホームが出来上がっているか確認していただき、様々な住宅設備の取り扱い説明を受けていただきます。
引き渡し
施主立会いと取扱説明が終わったら、いよいよ引き渡しです。住宅の鍵や各種書類を受け取り、引き渡しが完了します。
まとめ
土地の状況や諸条件・規模によって期間は前後がありますが、着工してから家が建つまではおおよそ4~5か月で完成します。ご契約から引渡しまでには約1年かかるので、お子様の入園・入学が絡む方や、お住まいの賃貸契約の更新タイミングなどを考慮しながら逆算して、ゆとりをもってご計画されることをオススメします。