今回は浴室やトイレに『窓』を設置するか?しないか?についてお話します。
お風呂やトイレの窓あり・なしのデータ
実際に過去半年の関西支社で建築させていただいたお家を調べると・・・
窓あり | 窓なし | |
浴室 | 37.1% | 62.9% |
トイレ | 23.3% | 76.6% |
浴室・トイレ共に窓なしが多い結果となっています。ではなぜ窓なしが多い結果となっているのか?
窓なしのお風呂が多い理由
・防犯の為
・夜しか入らないので窓は必要ない
・マンション住まいが長いので今まで窓のない生活をしていた
窓なしのトイレが多い理由
・防犯の為
・特に必要性を感じない
等が理由として挙げられます。
建築基準法の観点ですと浴室とトイレは居室ではない為、窓の設置は義務付けられておりません。それに加えて24時間換気システムが義務化され、窓を開けずに換気できるようになったことが拍車をかけているようです。
したがって・・・
窓のあり・なしは好みによってお決めいただいて良いということになります。
・浴室から景色を眺めたい
・自然光が入る空間が好き
・窓なしで間接照明をしたい
・窓なしの空間の方が落ち着きがでる
など理由はさまざまありますが、それぞれのメリット・デメリットをみていきましょう
お風呂やトイレが「窓あり」のメリット・デメリット


窓ありのメリット
・一気に換気できる
・外の景色が見える
・陽のあるうちは電気をつけなくて済む
・閉塞感が減る
・匂いが気になる時は一気に換気できる(トイレの場合)
窓ありのデメリット
・窓の位置によってはプライバシーが損なわれる可能性がある
・設置の費用がかかる
・防犯面が心配
・室温が低くなる
・防犯面が心配
お風呂やトイレが「窓なし」のメリット・デメリット


窓なしのメリット
・浴室に凹凸が無く比較的掃除が楽(浴室の場合)
・温度を保ちやすい(浴室の場合)
・プライバシーが保たれる
・設置費用が無くなり費用が抑えられる
・断熱性 気密性が上がる
窓なしのデメリット
・閉塞感がある
メリット・デメリットを踏まえ、お風呂やトイレの窓設置を検討しよう
それぞれメリット・デメリットを挙げました。窓がない方が「費用面」「防犯面」「性能」「お手入れ」としては優位なものの、やはり光が入る空間にしたい! という所にもこだわりたいという方に浴室やトイレで窓の設置をご検討の際の参考として、
防犯面であれば「防犯ガラス」や「面格子付きの窓」
採光やインテリアの側面からみると「FIX窓」
などに変えてみるのも一つの手ですね。
今回は浴室・トイレの窓についてお話してみました。
花博展示場 栗原