広島支店の出合です。
新築をご検討される際、土地と建物それぞれの面積・価格は初期段階に考える項目です。しかし同じ土地であっても、建物の形によって値段が変わることはご存じでしょうか。建物の形によってコスパが良くなる例をまとめましたので、マイホーム計画の参考になればと思います。
1.下屋が無い総2階の方がコスパ良し
下屋とは・・・赤枠のような、上階の無い部分のこと(例:1階の上に2階がない)
同じ延床面積でも下屋の有無で1階面積が変わります。
例えば
① 1階 : 50㎡+2階 : 50㎡=100㎡ ➁ 1階 : 75㎡+2階 : 25㎡=100㎡
①と➁は同じ延床面積ですが、➁の方が1階面積が25㎡大きい分、屋根工事と基礎工事にコストがかかってしまいます。下屋を小さくし、総2階に近づく程コスパ良く建てられます。
2.オーバーハングがない方がコスパ良し
オーバーハングとは・・・赤枠のような、下階よりも上階が突き出した部分のこと
オーバーハングがあると総2階に比べて屋根工事の面積が大きくなり、軒天工事が発生します。下の物件のように、建物に凹凸が少ない方が同じ床面積でも必要部材が減るため、コスパ良く建てられます。
3.間口と奥行の差が少ない方がコスパ良し
間口と奥行とは・・・建物の縦と横の長さのこと
同じ面積の平面でも、建物が正方形に近いほうが外周長が短くなります。
例えば
①10m×10m=100㎡
➁1m×100m=100㎡
①と➁は同じ床面積ですが、➁の長方形の方が建物の外周が長くなっていますね。同面積であっても、できるだけ正方形に近い方が外壁や基礎が少なくなる分コスパ良く建てられます。
またL字の中庭は、コの字やロの字の中庭より外周長が短いためコスパ良く建てられます。
4.入隅が少ない方がコスパ良し
入隅とは・・・平面に凹凸がある箇所のこと
同じ床面積でも、平面に凹凸がある程面積当たりの外壁長が長くなります。
例えば
①と➁は同じ25個のブロックですが、②のように凹凸が多いと、黄色の分 外壁が増えていますね。コスパ良く建てるには、建物の形ができるだけ入隅が少なく四角形で納まる土地選びが効果的です。
5.屋根勾配が低い方がコスパ良し
屋根勾配によって程屋根実面積・妻壁の面積・小屋浦構造材の体積が変わり、価格が増減します。
屋根勾配が低いと必要部材が減り、コスパ良く建てられます。
まとめ
このように同じ土地で同じ床面積であっても建物の形によって金額が変わり、平面は正方形で総2階に近い程値段が抑えられます。多種多様なご要望を全て満たして正方形の完全総2階で建築することは難しいですが、この仕組みを知った上で間取りの要望のバランスが取れる土地が見つけられると、コスパの良い家づくりができます。
どんな方でも限られたご予算の中でマイホームの計画をされます。割高だけどどうしても駅近で計画したい。どうしても憧れのキッチンを採用したい。などなど、マイホームの計画では、実現したいご要望の優先順位とコストバランスを考えて計画することが満足度に大きく関わってきます。
新築をご検討の際は是非土地選びからスタッフにご相談ください。